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レストランの形

September 14, 2016 The North American Post Staff 0

本紙で紹介している寿司カシバに先日、写真撮影で足を運んだ。開店前の準備段階、あわただしいなかにも料理人、サーバーを含め、知人が何人かいた。人気、価格と敷居の高いレストランながら親しみを覚えつつ、新しいレストランとしての形も垣間見ることができた。  パートナーの1人で、入り口でドアマンを務める高橋進さんは、店前に列を作る客、店に入る客と、これからレストランという空間を真に楽しめるような気遣いをする。席を立ち、退店する客も同様で、最後まで気分良く過ごせるよう、また多少でも気分を害した場合、ドアから出る際に少しでも解消できるような「おもてなし」の心を提供する。   月に2度、お通しが変わる前、サーバーへの試食の時間がある。味、材料、すべてを理解し、客に説明できるようにするのだという。日本食や文化の深さを学ぶ機会として、従業員にとって楽しみな時間というが、「学びの時間」の表情は真剣そのものだった。  テクノロジーを含め、デジタル、モバイルの影響で、生活、住居環境は大きく変わった。レストランの形態も大きく変わっているのだろう。簡単、気軽に食せるデリ風、あるいは家庭風の店と、料理を含め空間と経験を楽しんでもらう高級店。今後、二極化はさらに強まるのかもしれないが、いずれにしても鍵となるのは、清潔さを含め、サービスの部分かもしれない。  本紙英語面では、2週間に1度、宇和島屋シアトル店の試食デモのレシピを紹介している。試食デモは長く続けられており、販促もあるが、家庭での料理の機会を増やしたいとの考えがあるという。  テレビの料理番組のみならず、ネットで一般レシピ、アイデア料理を普通に見ることができる時代だ。ある程度のレベルであれば、あらゆる料理を自宅で作ることができ、「この味」を食べるため、レストランである必要はなくなった。レストランというビジネス自体も以前と同じようにはいかない時代で、料理、食事面だけでなく、様々な部分で工夫しなければならないのだろう。  インターナショナル・ディストリクトにも新たな風が入り、新店舗を目にする。地域の風土や文化に合わせたビジネスとして注視したい。    (佐々木 志峰)

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夏の日系関連イベント 宇和島屋夏祭りから

 夏の恒例行事は各所で今年も行われる。7月の日系社会の恒例行事として盆踊りが中旬以降にシアトル、オーバン、タコマと毎週末に開催される。シアトルの盆踊りは当地夏のシーフェアの一環として行われ、コミュニティーのみならず大勢の訪問客を集める。  盆踊りと同じ週にはインターナショナル・ディストリクトのストリート祭「ドラゴン祭り」が開かれる。またその前の週には宇和島屋が主催する夏祭りが行われる。今年は北側のウェラーストリートを使い、食品関連会社がブースを出展、試食コーナーやステージなども用意されるなど規模を大きくする予定だ。詳しくはカレンダーページへ。     (N・A・P)

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宇和島屋ゆかりの地から 愛媛物産展、22日まで

宇和島屋シアトル店、ベルビュー店で15日から愛媛フェアが始まった(写真英語1面)た。愛媛県食品メーカー10社が参加、同県産の食品を含め120種類の商品が特設売り場に並び、デリコーナーでは試食も行われている。宇和島で養殖を成功させた土居真珠の販売も行われている。  水曜日午前に始まった物産展だが、初日から大勢の訪問客で賑わいを見せた。シアトル店のベン・アライ店長も「色々なサンプルを食べて、楽しんで喜んでもらえれば」と話す。通常よりも安価で販売されており、「(当店で新しい)商品なのでお客さんからの声をたくさん聞いてみたい」と続けた。  愛媛県・愛媛県地域貿易振興協議会が主催。「柑橘王国」、「日本一の水産養殖県」の愛媛県だが、北米大陸での食品物産展は初という。愛媛県庁から足を運んだ竹内千鶴貿易海運係長は、北米市場の「テストケースとして反応を見たい。期待しています」と話している。宇和島屋では工芸品の物産展をかつて実施したことがある。  宇和島屋は愛媛県八幡浜出身の森口富士松氏がタコマで創業。今月には3世代目にあたるデニスさんが社長に就任し、経営面で世代交代を図っている。宇和島屋では近年、島根、青森、高知といった日本の各県からの特産フェアを開催。ゆかりの県となる愛媛県関連の特産フェアは長年にわたり、同社関係者でも望まれてきたという。  愛媛フェアは22日まで行われる。 (記事・写真 = 佐々木 志峰)

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鹿児島の茶葉をPR 米穀倉庫から即日配送

かなめレストランで紹介された鹿児島の茶葉  鹿児島県産茶葉のPRを兼ねた緑茶試飲会が1月28日、インターナショナル・ディストリクトのかなめレストランで開かれた。鹿児島から志布志市の本田修一市長や同県茶業者らが訪れ14種類の茶葉を用意。日本茶に関わるビジネス関係者や大村昌弘総領事が参加した。  日本茶の生産量は近い将来鹿児島県が、静岡県を抜いて第一位となることが予測されている。2014年時点で、茶葉の生産量第一位の自治体に鹿児島県南九州市が選ばれている。日本の農林水産省が提供する生産量推移統計では、静岡県の生産量が徐々に減少しているのに対し、鹿児島県は安定している。  今回茶葉を提供した鹿児島茶輸出研究所の原口澄夫社長は、「日本国内においてお茶の生産量は供給過多となっている」と語り、海外展開を視野に活路を求めている。北米各地に注文翌日に発送できるようにカリフォルニアに倉庫も構えた。  同研究所を立ち上げて8カ月で、「やってみなければわからない」と話す。鹿児島茶の海外浸透の可能性については未知数な部分も多く、また海外に倉庫を持つことでロスが出やすいというリスクも抱える。  一方、スターバックス社と提携交渉段階にあり、イベント当日も同社に加え、傘下の茶専門店「ティーバナ」の関係者が出席。鹿児島県産茶葉の海外展開へ向け着実な歩みを進めているようだ。 (記事・写真 = 白波瀬 大海)

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日本食を家庭に普及させたい 手巻き寿司実演イベントでPR

February 17, 2016 The North American Post Staff 0

日本の農林水産省主催・在シアトル日本国総領事館共催で1月24日、日本食文化の紹介を兼ねた手巻き寿司調理実演イベント「Let’s try making 『Hand-rolled Sushi』」が開催された(写真英語8面)。同イベントは農林水産省の「日本食・食文化の世界的普及プロジェクト」の一環で、これまでに当地を含めスペイン、デンマーク、マレーシア、カナダの5ヵ国で開催された。

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つくしんぼマイク平川さん死去

January 30, 2016 The North American Post Staff 0

 シアトル市内インターナショナル・ディストリクトの日本食レストラン「つくしんぼ」のマイク平川さんが死去した。当地で長年にわたり日本食を提供、同レストランもファンが多く、コミュニティーにも広く顔が知られていた。葬儀日程などは後ほど発表される。    (N・A・P)

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青森県の食品PR 長芋アイデア料理試食会

January 30, 2016 The North American Post Staff 0

青森県の食品PRを兼ねた試食会が25日、インターナショナル・ディストリクトの和み茶室で開かれた(写真英語1面)。青森県産の長芋を使ったアイデア料理が出席者約40人に紹介され、米国における長芋浸透の可能性が探られた。 青森県は日本一の長芋生産量を誇り、北海道と長芋生産をほぼ二分している。消費の落ち込みによる産業衰退をさけるために海外展開を視野に入れており、米国では店頭試食など約3年前から始め、顧客獲得のアピールを続けている。 試食会では、日本料理店「ビストロ薩摩」の末次毅行さんによる長芋料理7点が紹介された。地元関係者からのフィードバックを検証し、長芋イメージや市場可能性を探るのが目的。今回が初めての試みとなる。 青森県観光国際戦略局の長内昌彦さんは「新しい食べ方の提案で、これまでと違うマーケットも開拓したい」と語る。 とろろそばや長芋を使ったちらし寿司に加え、長芋ピザなどのアイデア料理を提供した末次さんは、「面白い食材。こちらの料理人に使ってもらえれば、色々なアイデアが出てくると思います」と話す。 一方、栽培の難しさや生産者の減少といった課題を抱え、海外からの将来的な需要に対し、共有を満たす必要もある。今回の試食会での意見とともに長芋生産の将来性が探られることになる。 青森県は長芋のみならず、りんごやにんにんくでも日本一の生産量を誇り、海外市場への展開も積極的に行われている。リンゴは台湾などでワシントン州産種と市場を競っているという。 (佐々木 志峰)

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