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著名日系作家 ジュリー・オオツカさん講演 さまざまな日系のストーリー、ひとつの物語で伝える

日系人作家のジュリー・オオツカさんが1月29日、シアトル市の芸術・文芸プログラムで講演。著作である『When the Emperor Was Divine( 天皇が神だった頃)』、『The Buddha in the Attic(屋根裏部屋のブッダ)』の2作に触れながら、日系人のアイデンティティーや自身の家族背景について紹介した。 オオツカさんの作品は日系人収容所、そして20世紀初頭の見合い結婚という日系移民史における「キーワード」に目を向けている。作者紹介を務めた非営利団体デンショーのトム・イケダさんは「本当の声とストーリーを捉えた驚くべき作品」と讃える。海外での評価も高く、『The Buddha in the Attic』は昨年11月、フランスの文学賞「フェミナ賞」の外国小説賞を受賞した。 1作目『When the Emperor Was Divine』はオオツカさんの家族の歴史を描く。祖父は1941年の日米開戦後、FBIに逮捕された。家族はユタ州トパーズの収容所に送られた。 一方、オオツカさんの著書の特徴として決まった主人公が登場しない点がある。複数の登場人物の視点から書かれ、多くは「私たち(We)」といった名称になっている。日系移民の文献に目を通し、体験談を耳にしながら小説を作り上げてきたと明かす。伊藤一男氏著による『北米百年桜』が物語の原点となったことも明かした。 『The Buddha in the […]

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