washington-state-news-290x160

シアトル図書館

September 30, 2016 The North American Post Staff 0

様々な団体、ビジネスでリーダーシップとともに活躍を見せる三世世代。シアトル公立図書館のテレサ・フジワラ会長もその1人だ。  コロンビアシティーの図書館近くで育った幼少時。「ロールモデル」と話す母親と毎週図書館に通った。2人で大量の本を借り、読書を楽しんだ。当時から培われた「読」の力と社会正義への認識。「最も民主的な場」と語る図書館での経験は、アジア太平洋系社会の支援団体、ACRSの発足に携わるなど、現在までのコミュニティー活動にも生きている。  図書館は「本」以上の意味を持つという。テクノロジーが発展し、本やメディアなどを探すのは容易となった。だが「コミュニティーの集まる場」という存在で変わることはない。高齢者にはコンピューターの指導、子供にはストーリータイム、小さなビジネスを営む人々へのワークショップ、移民者への生活のすすめ――。「図書館は地域コミュニティーの鏡となり、反映されたもの」と話す。  地元団体、機関との交流や提携も積極的に行われている。シアトル交響楽団の公開演奏、シアトル・シーホークスの地元試合ではパブリックビューイングも行った。  フジワラ会長は2010年に理事会に選出された。会長は2年目、任期は今年までとなる。図書館の今後として、自らが思い描く企画は数多く、自身をはじめとしたマイノリティー社会の資料貯蔵もその1つだ。ワ州日本文化センターなどとも提携し、一般市民が各マイノリティーの歴史、経験に「容易にアクセスし、学ぶ機会」を増やしたいという。本についても、地元作家に焦点をあて、「コミュニティーが生んだ作家たちに誇りを持ち続けることができるようにしたい」と話す。  現在、フジワラ会長ら役員を中心に、会員増加のキャンペーンを行っている。昨年の同時期、9月の1カ月で1万人増を達成した。今年はさらなる成果を見込んでいる。  現在、図書館カードの所持者は37万5千人以上という。シアトル市、キング郡の人口から見た場合、この数字はどのようなものだろうか。フジワラ会長は「まだまだ少ない。シアトル市民全員にカードを持ってもらいたい」と話す。  詳細は(206)386―4636、もしくはwww.spl.orgまで。     (佐々木 志峰)

washington-state-news

ケイコズ・ジャーニー もう1つの日系史 読み語りで披露中

マーサーアイランドでヘアサロン「スタジオ904」を経営するケイ・ヒライさんの自叙伝『Keiko’s Journey』の読み語りイベントが、16日にワ州日本文化会館で開かれた(写真英語2面)。日系史編纂プログラム「思い出」の月例会合の中で開かれ、ヒライさんの日本での思い出が、5人による読み語りで紹介された。

washington-state-news-290x160

新書で知る最新日本事情 2016年5月刊行から

日本では毎月100冊以上の新書が出版されている。「教養」から「時事」、「実用」まで多種多彩な新書群を概観することは、日本の最新事情を知ることでもある。日本で唯一の新書のデータベース「新書マップ」と連携したウェブマガジン「風」に連載の新刊新書レビューを毎月本紙で紹介する。

ORPHAN2_cov_UWP_R

「みなしご元禄津波」再版開始 300年前の日米の縁を追う 当地で予測される大地震啓蒙へ

近い将来の大地震の可能性が指摘されるノースウエスト地域。準備や対策などに乗り出す市民が多数出た昨年だが、それに合わせた形で、当地で過去に発生した地震調査を行った『The Orphan Tsunami of 1700 (みなしご元禄津波)』が啓蒙書として再版された。

nikkei books 2 4c_R

日系人を知る入り口 日本語で書かれた関連書物

第二次世界大戦終戦から70年にあった2015年、当地では、日本人映画監督による日系人を描いた三部作の上映会が開催され、ジェイ・ルービン氏による日系人を描いた作品『日々の光』、ケイ・ヒライさんによる自叙伝『Keiko’s Journey』が出版された。新しい年を迎えるにあたり、改めて日本語で読める日系人関連の本を紹介したい。

51v7XxTVzCL

5世代で見た日本の姿を紹介 ブックイベント当地で開催

 約140年にわたり、日本と縁を持ち続けた外国人一家の足跡と、日本を「第三者」的な視点から見た『Yokohama Yankee』が地元出版社「チンミュージックプレス」から出版された。  著者はビジネス誌「シアトル・ビジネスマガジン」のレズリー・ヘルム編集長。横浜出身でカリフォルニア大学バークレー校卒。家族は1870年ころに日本軍制の顧問だったドイツ人を曽祖父以来、日本と深いつながりを持ち続けている。日本から養子を引き取った縁もあり、5世代を通して経験してきた日本を文化、人種、政治などさまざまな視点から分析する。  ブックイベントは30日午後2時半からマグノリア・ブックストアを皮切りに4月26日午後7時からエリオットベイ・ブックストア、5月18日午後4時からウイングルーク博物館で行う。   また4月3日には市内タウンホールで非営利団体「デンショー」のトム・イケダさんと対談形式によるブックイベントを開く。午後6時から7時半まで。5㌦。詳しくは www.townhallseattle.org 、もしくは(888)377|4510まで。  詳しくはカレンダーページへ。 (N・A・P)

1 2