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教育における体罰の影響 マイノリティー向け ラウンドテーブルで議論

January 23, 2016 The North American Post Staff 0

ワシントン州のアフリカ系、アジア太平洋系、ヒスパニック系の各問題委員会とアジア太平洋系に関するホワイトハウス・イニシアチブが今月末、各人種、コミュニティーが抱える教育問題についてラウンドテーブルを開催する。  イベントでは、特に生徒へのしつけ、体罰が有色人種コミュニティーに与える影響について、父兄や若者、コミュニティー関係者が、米国教育省や教育オンブズ事務所、その他政府系機関や地域団体の代表者と意見交換する。  1月30日午後1時から3時半まで、ビーコンヒルにある非営利団体「El Centro de la Raza (2524 16th Ave. S., Seattle)」で開かれる。軽食付。詳しくはwww.capaa.wa.govまで。    (遠藤 美波)

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問いかけ続ける平和の意味

広島、長崎の原爆投下から70年(写真=左から順に川原さん、田中さん、蜂谷さん) 1945年8月6日、午前8時15分、同年8月9日午前11時2分。広島、長崎に原爆が投下されて、今年で70周年を迎えた。広島中区にある広島平和記念公園では6日に平和祈念式典が開かれ、海外から過去最多となる100カ国が出席。長崎でも9日に松山町平和公園の平和祈念像前で平和式典が行われた。  原爆投下から70周年という節目の年、被爆者の平均年齢は80歳を超え、18万3519人まで減少した。核兵器の惨禍を経験した被爆者が年々減っていく現実を踏まえ、被爆体験をどう継承していくのかが問題となっている。  当地在住の田中リク子さん(87)、蜂谷桃枝さん(85)は当時共に、広島の日赤病院の看護学生だった。原爆投下後、手当を受けに病院前へ列をなす患者の容態は、皮膚が剥がれ落ちている者や髪の毛が抜け落ちている者など、言葉では言い表せない程の悲惨さだったという。  幸い2人とも建物内での被爆だったため、直接的な被害は受けていないが、田中さんは「大勢の人々が原爆で亡くなった。70年経った今、自分が健康に生きていられていることが不思議な気持ち」と語る。  当時の状況は悲惨で、生きていくために盗みをせざるを得なかった者、被爆者であると分かり離婚させられた者、放射線被害の深刻な後遺症が発生した者など、多くの人々が原爆の被害に悩まされていた。川原律子さん(79)は、「原爆の被害により、家族と離ればなれになってしまった人も多い。みんな家族に会えたのかわからない。思い出すだけでも涙が出てくる」と明かす。  3人をはじめ、関係者は毎年シアトル別院仏教会で行われる原爆犠牲者特別法要に出席。慰霊の気持ちを捧げた。川原さんは「当時の惨状を経験している者が減ってきた今だからこそ、若い人に伝えていきたいと思う」と続けた。   グリーンレイクでは毎年8月6日に「From Hiroshima To Hope」と題された灯ろう流しが行われている。参加者が灯ろうに思い思いの言葉を記す平和行事は、日本国外での原爆犠牲者追悼イベントとしては最大規模といわれている。地元団体が主催し、参加者は地元市民が中心となり、家族連れや若者の参加が多く目立った。地元在住の男性参加者は、「原爆の被害は甚大で悲惨。核戦争が今後起こらないよう願っています」と語った。  近年、米国市民の原爆投下に関する考え方も変化してきていることは興味深い。2015年、調査機関ピュー・リサーチセンターの世論調査によると、日本への原爆投下が「正当」と回答したのは56%。1945年当時にギャラップ社が行った調査では、「正当」と回答したのは85%で、当時と比べると減少している。  またイギリス世論調査会社ユーガブが7月に行った調査では、原爆投下が「正当」と回答した米国市民は46%にとどまり、中でも若年層の18~29歳と30~44歳の層では、原爆投下を「不当」とする回答がそれぞれ45%、36%を占め、「正当」と回答した31%、33%を上回る結果となった。  世界全体で核兵器廃絶を目指す試みが行われてはいるものの、いまだ1万5千以上の核兵器が存在している。核兵器を保有することは自国の防衛及び、他国への牽制になり得るが、核戦争発展への危険をも同時にはらんでいる。核兵器が存在する限り、誰しもが被爆者及び被爆国になる可能性がある。原爆投下70周年の今年、改めて核兵器の保有について考え直す必要があるのではないだろうか。  原爆投下という事実を変えることはできない。だが、唯一の戦争被爆国である日本の歴史を学び、一人一人が「平和」の意味を自分の胸に問いかけることで、過去の捉え方と未来を変えることができるだろう。 (記事・写真 = 太田 麻友)

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日系映画三部作上映会、米国社会への理解深める

6月27日の上映会に招待されたすずきじゅんいち監督と榊原るみ夫人 第二次世界大戦終戦70周年を踏まえて企画された日系人ドキュメンタリー映画三部作上映会の第2、3回目が6月27日、28日に当地で開かれた。すずきじゅんいち監督作品の『442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍』、『二つの祖国で・日系陸軍情報部』がそれぞれ上映された。  27日は日系兵士にも縁の深いNVC記念会館で開かれ、大村昌弘総領事やコミュニティー関係者を含め300人以上が出席し会場は満員となった。すずき監督、榊原るみ夫人も出席、上映会後にあいさつを行った。28日はSIFF劇場アップタウンに場所を移して行われた。 同映画は日系移民で写真家の故宮武東洋さんの写真などを通じて振り返る日系人の収容所経験、欧州戦線で輝かしい戦績を残した日系人部隊、太平洋戦線と終戦後の占領期に貢献を果たした軍事情報部の日系人の証言をまとめたドキュメンタリーシリーズ。第二次世界大戦から70年以上が経ち、収容所や戦場での経験を知る二世が少なくなるなか、彼らの「最後の声」を残した意義深い作品となっている。   大村総領事は「日系人、日本人にとって日系、米国社会への理解を深める大きな機会」と語った。  一作目の『東洋宮武が覗いた時代 』は5月3日にSIFF劇場アップタウンで上映された。大戦終戦70周年の回顧行事として地元日系団体が共催した。 (英文記事 = マイヤ・ゲスリング)

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色鮮やか、キャラクターに扮したコスプレ アニメ祭「サクラコン」今年も開催

実際のゲームやアニメのキャラクターと変わらない姿に扮するサクラコンの来場者たち。 写真 = Andy Ahlstrom ノースウエストで最大かつ最古、全米で2番目の規模を誇り、例年2万人以上が来場するアニメ祭サクラコンが17日から19日にかけてシアトルダウンタウンのワシントン州コンベンションセンターで開催された。 多数の来場者が自作のコスチュームを身にまとい、自分の好きなアニメや漫画、ゲームのキャラクターに扮し、交流や写真撮影を楽しんだ。会場周辺には色鮮やかなコスチューム姿で溢れ、毎年春の一大行事の光景を活気とともに映し出していた。 会場では着物の着付け体験、アニメグッズ売場、カラオケ大会、ダンスパーティ、アニメ上映会、麻雀や太鼓演奏など、さまざまなアクティビティーや日本文化紹介の場が設けられた。 日本からもアニメ、漫画、ゲーム業界に関わるゲストが出席した。今年の目玉となったのは人気アニメ『進撃の巨人』の関係者で、アニメプロデューサー木下哲哉さんや中武哲也さん、ヒロインの声優を務める石川由依さんやアニメーター浅野恭司さん。また、人気アニメ『ハヤテのごとく!』、『とある科学の超電磁砲』などのアニメソングを歌う小山茉美さんのライブも行われた。 サクラコンは日本のサブカルチャー文化に焦点を置きながらアジア文化の理解を深めることを目的とし、今年で17回目を迎えている。  (長岡 昂)