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第2回ビジネス・ラウンドテーブル 日米、女性の社会進出の推進

October 17, 2016 The North American Post Staff 0

日米の女性の社会的地位向上を考えるパネルディスカッションが9月21日、ベルビュー市舎で開催された。現代社会の中で日々女性が直面している課題について協議し、女性の活躍促進の支援をテーマに意見交換が行われた。  基礎講演者はプルデンシャル・ファイシャル社の法令順守担当兼ヴァイス・プレジデントのローヤン・K・ドイ氏。ビル&メリンダ・ゲイツ財団のジル・ニシ氏が司会を担当、パネリストにはマイクロソフト社のウィンドウズデバイス販売担当部長のマーガレットアラカワ氏、マイクロソフト本部長ティサ・ジャクソン氏、東レコンポジット米国副社長で最高技術責任者の小田切信之氏が参加した。  ワ州日米協会とシアトル日本商工会によるイベントで、昨年3月に開催された同様のテーマで第二回目の開催となる。日米両国の抱える課題や、女性の職場進出とワシントン州の経済成長の関係性、女性の出産後の社会復帰の日米間の違いや、日本における男性の仕事と子育ての両立についてなどが語られた。現在日本で話題となる育児に積極的にかかわる男性を指す「イクメン」という新しい言葉にも触れられた。  ドイ氏は昔と現在の日本社会における女性に対する扱いや、女性の社会復帰に関する男性による思い違いについて語った。女性は子供を持つことで退社、家庭に入るべきと考え、女性も同様の考えがあると思われがちだが、実際は社会復帰を望む女性が7割を超えており、日本の男性はこの違いを理解するべきと語った。また最近日本に訪れて良くなった点として、男性雑誌コーナーに車、カメラ、写真集の中に新しく「イクメンコーナー」が置かれているのを目にし、着々と女性への理解が深まっているとも話した。  アラカワ氏は家事と仕事の両立、夫の子育て支援について自身の生活ライフを話し、会場は終始和やかなムードだった。まだまだ改善点はあるが、日本において着々と女性の社会進出と女性への理解が進んでいるように見えた。        (松井 貴海)

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神戸ビジネス関係者 宇和島屋の成功に注視

September 30, 2016 The North American Post Staff 0

神戸市から先週、神戸経済同友会の関係者約20人が当地を訪問。22日には宇和島屋シアトル店を訪れ、日系マーケットの現在に至る足跡や、日本商品の米国での展開可能性などについて学んだ。  同会は神戸の企業関係者によって構成され、同地域経済の方向について様々な視点から考察、活動結果を自治体へ提言しているという。塚本晃彦代表幹事は、「姉妹都市で海を挟んでつながっているシアトルで、宇和島屋が大きな成功を収めたものは何だったのか大変興味深い」と語る。  当日は宇和島屋のトミオ・モリグチ会長が当地日系社会の歴史や現状について紹介。モリグチ家を紹介しながら宇和島屋や日系社会の歩みについて紹介した。また食品の仕入れを総括する渡部美沙緒さんが、創業90年近くになり当地に定着する宇和島屋の存在や、日本食品の米国での展開の可能性について質問に答えた。  塚本代表幹事は、「日本人移民に合う味を提供するなど、地元のお客さまの声に応え、種をうまく巻いてきたこと。また機に応じる商才があるのだと思います」と宇和島屋の背景について印象を語った。今回の訪問ではボーイング社の視察なども含まれているという。 (記事・写真 =   佐々木 志峰)

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デンショー、発足20年  歴史から紡ぐ  現在、未来への教訓

September 30, 2016 The North American Post Staff 0

第二次世界大戦の日系人経験を中心とした歴史保存に携わる非営利団体「デンショー」が発足20年を迎え、24日にシアトル・ダウンタウンのシェラトンホテルで記念夕食会を開催。コミュニティー関係者、支援団体を含め500人以上が出席した。  デンショーは1996年、関係者がベルビュー市内の教会に集まり、日系人収容の歴史を次世代に伝える意義の大きさについて話し合った会合が始まりとなる。インタビュー、資料のデジタル保存活動を続け、2001年の米同時多発テロ事件後は、人種偏見と戦うマイノリティー社会とも連携し、社会正義のアピールや、教育機関への資料、カリキュラム提供といった活動を続けている。収録したインタビューは900人以上、保存資料は5万点を超え、専用オンライン百科事典も開設されている。  一方、真珠湾攻撃に始まる日米開戦から75年を迎え、当時を知る経験者は毎年数を減らしている。トム・イケダ事務局長はインタビューを行った900人のうち、半数以上が死去していることを報告。各自が残した力強いメッセージを伝えるため、「これからもインタビューを続けたい」と、歴史保存へ強い意欲を見せた。  マイノリティーの歴史をデジタル保存化するプロジェクトは全米でもほとんど例を見ない90年代。マイクロソフト社などで経験を積んだ三世が中心に立ち上がり、現在では日系社会のみならず、様々なマイノリティー社会と連携し、デンショーの運営経験が伝えられている。   夕食会にはオバマ大統領もメッセージを寄せ、人種、出身地に関係なく、恐怖や不安のない社会づくりに貢献を果たしていると讃えた。シアトル市のエド・マレー市長もデンショーの活動を踏まえ、当日を「デンショーの日」と認定した。  基調演説には、80年代のフレッド・コレマツ氏の再審など数々の重要弁護を担当したデール・ミナミ氏が登壇。歴史と教訓がたびたび忘れられ、歴史との繋がりさえ見落とされがちな現在社会に警鐘を投げかけた。  ミナミ氏は、日系人差別などを背景に収容所政策が異論なく行われた時代や、その歴史を変えた戦後補償活動、「反乱分子」とされた徴兵拒否者たちへの認識を変えた日系社会の成熟を例を挙げ、時間と共に声を上げ、歴史が変わってきた経緯を紹介。「我々が経験したような不正義が繰り返されないように、知識、歴史、道徳、強い意志を持ってもらいたい」と訴えた。

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日米同盟の支え、さらに深化 合同軍事演習参加者を激励 過去と現在、繋がり結ぶ

September 30, 2016 The North American Post Staff 0

毎年ワシントン州のヤキマ演習場で行われる日米合同軍事演習「ライジングサンダー」に参加する陸上自衛隊と米陸軍関係者を招待しての歓迎、激励会が17日、NVC記念会館で開かれた。二世復員軍人会とワ州日米協会のプログラムで、大村総領事、ボブ・ハセガワ州上院議員ら地元関係者を合わせ、約150人が出席した。  合同演習は9月上旬に始まり、数週間にわたり、総合訓練をはじめ、日米の軍事交流が行われる。地元社会との交流もプログラムの一環となり、2013年以降、日系社会による歓迎会も実施されている。当日は、二世復員関係者も出席、過去と現在を結び日米同盟に至る繋がりを改めて認識しあった。  今演習の指揮を執る陸上自衛隊西部方面第8師団長の本松敬史陸相は「日系のベテランの方々は、時代の流れで様々なご労苦を経験され今に至っていると認識し、日本人はその事実をよく認識しております」とあいさつ。また日米同盟を根幹とするヤキマ演習を通じ、アジア太平洋地域での平和維持の意志を強く発信したいと述べた。昼食会の前には同会館にある日系人記念壁、資料館、建物を通じ、日系人の経験について紹介を受けた。  日米関係者は官民様々なレベルでの交流で友好を深め合っているが、軍事関係者間でも同様の試みが続けられている。米国笹川平和財団による「Japam US Military Program (JUMP)」では、過去に日本に駐留経験のある軍関係者や家族とのネットワーク作りを図り、日米関係における新たな「橋」作りを行っている。  同財団のデニス・ブレア会長兼CEOは、暗い過去の歴史と、平和、繁栄、協調、同盟の現在がある日米関係において、次世代のために友好維持の努力を続ける必要があると述べた。  ワ州日米協会のテイ・ヨシタニ会長は、日本占領期に二世の両親に日本で生まれ育ったことを明かす。米軍兵から菓子をもらったこと、その10数年後に米国で陸軍士官学校に入り、少尉としてベトナム戦争に従軍した。「私は一世であり、三世でもあります。また退役軍人です」と語り、過去と現在における日米のつながりの間に自らがあることを紹介。「日米関係がどれだけ深まってきたか。私自身も大変誇りに思っています」と続けた。  合同軍事演習ライジングサンダーは今年で23年目を迎える。陸上自衛隊は310人が参加。広さに限界のある日本の演習場では試すことのできない兵器を用いた訓練を実施。後半には日米両軍による総合訓練が行われ、大村昌弘総領事も視察する意向を見せている。   (記事・写真 =    佐々木 志峰) 17日のコミュニティー昼食会であいさつする陸上自衛隊の本松陸相。

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シアトル石垣プロジェクト 3

September 14, 2016 The North American Post Staff 0

 僕は結構早くから、自分の役割は「情熱馬鹿(Passionate fool)」であることに気がついて、それに専念した。これはそうしようと思ってやったのではないのだが、どうも僕が情熱的に人に石垣プロジェクトの事を話すと、「ああ、頼りなくて見てられないから、いいよ。じゃあ、これは私がやっといてあげるよ」とか、「能力が情熱についていっていないね明らかに。しょうがない、このことは任せておいて」と言う風に人が手伝ってくれるのであった。能力がないから得した珍しい例ではなかろうか。  窪田ガーデン理事長のジョイ・オカザキも資金集め等で「情熱馬鹿」が必要なときは連絡してきて、「ほれ、お前の得意なあれやれ」と僕に話をさせてくれるのであった。  おかげで、いろいろな人たちに会い、いろいろな集まりやパーティーにも行った。シアトルの市長にも会い、日本領事ともお話ししたし、有名無名の資産家達にも会った。ともかく話を聞いてくれそうな人がいると訪ねていって話した。 ◇ ◇ ◇  日本の伝統的な石割の道具である「飛び矢」という鉄製の楔を使って1㌧の石を割ってみた。他にもっと簡単で手間がかからない石の割り方があるのだが、「飛び矢」はワークショップで使うので、慣れておかなければならなかった。ビギナーズラックで初めて試したときに上手くいき、興奮して有頂天になって割った写真を沢山撮ると色々な人に送った。  その写真と熱にうなされたかのような熱い文が、シアトル・タイムズ紙のアラン・バーナーという記者のデスクにたどり着いた。アランはすぐに電話してきて、取材をしていった。それがローカル欄の一面に載った。載ったその日に招かれていたパーティーに行ったら、知らない人から知らない人に紹介されるというなんともシュールな経験をした。それは、朝新聞を見た人が僕に気がついて、自分の奥さんとか知人にこう紹介するのだ。「ほら、この人が新聞に載ってたローカルアーティストだよ。ああ、こんにちわ、これがうちの家内のジェーンです。よろしく」といった具合であった。  日系の小柄なおじいさんがすすっと寄ってきて「もう声聞いた?彼らはもう話してきたかい?」といきなり聞いてきた。  「はっ?誰がですか?」  「彼等だよ。やっぱりアメリカの石だから英語で話すの?」  これは僕が新聞のインタビューのときに、 「粟田家の人たち位になると石の声が聞こえるそうですよ」とか何とか言ったのを覚えていたらしかった。  「ああ、まさか、僕にはまだまだ話してきてくれないですよ。何語でも」  小柄なおじいさんと二人で大笑いしてしまった。  流石に高年齢の方達ばかりだったが、まだ新聞を読んでいる人たちがこんなにいるんだな、と感心したのを覚えている。 ◇ ◇ ◇  ゲリー・トンプセンというドキュメンタリー・メーカーの人も知人の伝をつたってこのワークショップの事を知り、ドキュメンタリー用のビデオを撮ってくれる事になった。まだ資金のことはまったく考えてもいなかったのだが(当たり前にあてもまだなかった)、ゲリーは、「いいよ、お金は出来たときで」、と言ってくれた(ワークショップから10カ月後に資金が手に入る事になる。それまでゲリーはただ働きだった)。  ゲリーは資金集めなどでみせる短いプロモーションビデオを何本か撮ってくれた。もちろん、言いだしっぺの僕がメインに登場するビデオなのである。僕も人前で宣伝とかあまり得意ではないのだが、この際構わなかった。自分の切り売りでも身売りでもなんでもドンと来い、そういう感じだった。  そんな事を2年近くも続けた。  そして、2014年。  夏。  とうとうワークショップが現実したのであった。 (続く) (児嶋 健太郎)

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シーズン後半戦開始 渡嘉敷、川澄、宇津木

September 14, 2016 The North American Post Staff 0

 夏季五輪リオ大会が終了、中断していた関連スポーツのシーズン終盤戦が幕を開けた。8月26日には、女子バスケットボールのシアトル・ストームがロサンゼルス・スパークスと対戦。日本代表の渡嘉敷来夢選手は約12分プレーし4得点だった。  渡嘉敷選手は途中出場の前半、ピックアンドロールをうまく利用し得点を決め、試合後半でも外からのミドルシュートを決めた。チームとのコミュニケーションも良く、勝利に貢献した。  今回の五輪で多くのことを学んだという渡嘉敷選手は、まだ気持ちの整理ができていないというが、まだ先の2020年の五輪東京大会ではメダルを狙う意気込みも見せた。  女子サッカーで川澄奈穂美、宇津木瑠美両選手が所属するのシアトル・レインFCもシーズンを再開。27日にポートランド・ソーンズを3―1で破った。      (松井 貴海

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レストランの形

September 14, 2016 The North American Post Staff 0

本紙で紹介している寿司カシバに先日、写真撮影で足を運んだ。開店前の準備段階、あわただしいなかにも料理人、サーバーを含め、知人が何人かいた。人気、価格と敷居の高いレストランながら親しみを覚えつつ、新しいレストランとしての形も垣間見ることができた。  パートナーの1人で、入り口でドアマンを務める高橋進さんは、店前に列を作る客、店に入る客と、これからレストランという空間を真に楽しめるような気遣いをする。席を立ち、退店する客も同様で、最後まで気分良く過ごせるよう、また多少でも気分を害した場合、ドアから出る際に少しでも解消できるような「おもてなし」の心を提供する。   月に2度、お通しが変わる前、サーバーへの試食の時間がある。味、材料、すべてを理解し、客に説明できるようにするのだという。日本食や文化の深さを学ぶ機会として、従業員にとって楽しみな時間というが、「学びの時間」の表情は真剣そのものだった。  テクノロジーを含め、デジタル、モバイルの影響で、生活、住居環境は大きく変わった。レストランの形態も大きく変わっているのだろう。簡単、気軽に食せるデリ風、あるいは家庭風の店と、料理を含め空間と経験を楽しんでもらう高級店。今後、二極化はさらに強まるのかもしれないが、いずれにしても鍵となるのは、清潔さを含め、サービスの部分かもしれない。  本紙英語面では、2週間に1度、宇和島屋シアトル店の試食デモのレシピを紹介している。試食デモは長く続けられており、販促もあるが、家庭での料理の機会を増やしたいとの考えがあるという。  テレビの料理番組のみならず、ネットで一般レシピ、アイデア料理を普通に見ることができる時代だ。ある程度のレベルであれば、あらゆる料理を自宅で作ることができ、「この味」を食べるため、レストランである必要はなくなった。レストランというビジネス自体も以前と同じようにはいかない時代で、料理、食事面だけでなく、様々な部分で工夫しなければならないのだろう。  インターナショナル・ディストリクトにも新たな風が入り、新店舗を目にする。地域の風土や文化に合わせたビジネスとして注視したい。    (佐々木 志峰)

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ジャパンフェア2016 会場大盛況、大成功の1年目 シアトルストームジャパンナイト 渡嘉敷選手を応援 レインFC、宇津木選手も参加

September 9, 2016 The North American Post Staff 0

女子バスケットボールのシアトル・ストームが8月31日、2年連続となるジャパンナイトを開催。ハーフタイムに和太鼓演奏、試合後に所属する渡嘉敷来夢選手との交流会が行われるなどファンを楽しませた。  ダラス・ウィングスとの試合は78―66で勝利。渡嘉敷選手は2得点だった。試合前には渡嘉敷選手の映像が流れ、観客から大きな歓声が起きた。和太鼓団のちきりと太鼓の学校によるハーフタイム演奏、試合後には約200人のファンが渡嘉敷選手と交流した。女子サッカーのシアトル・レインFCから宇津木瑠美選手もゲスト参加した。  渡嘉敷選手、宇津木選手への質問は次の通り。 ―日本とアメリカとのスポーツの違いは何ですか? 宇津木:「米国はやはりスポーツ大国ということもあり、スポーツに対しての雰囲気が日本とだいぶ違うのと、観客の数が段違いで多いように感じます」 渡嘉敷:「宇津木選手に付け足して、米国でプレーするときは、いつもフィジカルの違いを思い知らされます。米国で活躍するには、とにかくフィジカルの強化が必要」 ―東京五輪についてどう考えていますか? 宇津木:「日本開催ということで、とても盛り上がると思う。個人的に私も4歳若ければ」 渡嘉敷:「リオ五輪前にメダルを取ってくると約束したが今大会では取れなかったので、東京五輪では絶対に取ってみせますので応援よろしくお願いします」  この他にもいくつか質問に回答、普段聞くことができないプレー以外の話が聞け、会場は終始和やかな雰囲気だった。  ストームの地元試合は、11日、18日の午後4時からで、プレーオフも視野に入れる。レインFCは11日午後7時がシーズン地元最終戦となる。    (松井 貴海)

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