日米同盟の支え、さらに深化 合同軍事演習参加者を激励 過去と現在、繋がり結ぶ

毎年ワシントン州のヤキマ演習場で行われる日米合同軍事演習「ライジングサンダー」に参加する陸上自衛隊と米陸軍関係者を招待しての歓迎、激励会が17日、NVC記念会館で開かれた。二世復員軍人会とワ州日米協会のプログラムで、大村総領事、ボブ・ハセガワ州上院議員ら地元関係者を合わせ、約150人が出席した。
 合同演習は9月上旬に始まり、数週間にわたり、総合訓練をはじめ、日米の軍事交流が行われる。地元社会との交流もプログラムの一環となり、2013年以降、日系社会による歓迎会も実施されている。当日は、二世復員関係者も出席、過去と現在を結び日米同盟に至る繋がりを改めて認識しあった。
 今演習の指揮を執る陸上自衛隊西部方面第8師団長の本松敬史陸相は「日系のベテランの方々は、時代の流れで様々なご労苦を経験され今に至っていると認識し、日本人はその事実をよく認識しております」とあいさつ。また日米同盟を根幹とするヤキマ演習を通じ、アジア太平洋地域での平和維持の意志を強く発信したいと述べた。昼食会の前には同会館にある日系人記念壁、資料館、建物を通じ、日系人の経験について紹介を受けた。
 日米関係者は官民様々なレベルでの交流で友好を深め合っているが、軍事関係者間でも同様の試みが続けられている。米国笹川平和財団による「Japam US Military Program (JUMP)」では、過去に日本に駐留経験のある軍関係者や家族とのネットワーク作りを図り、日米関係における新たな「橋」作りを行っている。  同財団のデニス・ブレア会長兼CEOは、暗い過去の歴史と、平和、繁栄、協調、同盟の現在がある日米関係において、次世代のために友好維持の努力を続ける必要があると述べた。
 ワ州日米協会のテイ・ヨシタニ会長は、日本占領期に二世の両親に日本で生まれ育ったことを明かす。米軍兵から菓子をもらったこと、その10数年後に米国で陸軍士官学校に入り、少尉としてベトナム戦争に従軍した。「私は一世であり、三世でもあります。また退役軍人です」と語り、過去と現在における日米のつながりの間に自らがあることを紹介。「日米関係がどれだけ深まってきたか。私自身も大変誇りに思っています」と続けた。
 合同軍事演習ライジングサンダーは今年で23年目を迎える。陸上自衛隊は310人が参加。広さに限界のある日本の演習場では試すことのできない兵器を用いた訓練を実施。後半には日米両軍による総合訓練が行われ、大村昌弘総領事も視察する意向を見せている。
 
(記事・写真 =
   佐々木 志峰)
17日のコミュニティー昼食会であいさつする陸上自衛隊の本松陸相。